
失点を恐れず、挑み続ける。元守護神(GK)が不動産業界で目指す「1000万プレーヤー」への道
小学1年生から大学4年生まで、15年間。孤独なゴールマウスに立ち、たった一つのミスが勝敗を分けるプレッシャーの中で、彼はボールを追い続けた。大月耀平さん、生粋のゴールキーパーだ。失敗を恐れず、何度でも立ち上がり挑戦し続ける姿勢は、サッカーが彼に与えた最大の武器。その「逃げない」魂は、フィールドを不動産業界に変えた今、新たなゴールを捉えている。彼の愚直なまでの向上心が、未来をどう切り拓くのか。その挑戦の軌跡を追った。
プロフィール
大月 耀平(おおつき ようへい)
大学卒業後、不動産会社へ入社。土地の仕入れから建築、アフターリフォームまで一貫して手掛ける企業で、現在は新築営業職を目指しリフォーム部で研修中。小学1年生から大学4年生までの15年間、サッカーに情熱を注ぐ。ポジションは一貫してゴールキーパー。
失敗から学ぶ。「挑戦し続ける姿勢」を刻んだ15年間
― 15年間、ずっとゴールキーパーだったのですね。
「はい、サッカーを始めた日からずっとゴールキーパーです。私のサッカー人生そのものですね。練習は大学時代、週6日。平日は1〜2時間、休日は試合か練習、という毎日でした。」
― ゴールキーパーというポジションから、何を学びましたか?
「『何回でも挑戦し続ける姿勢』です。GKは、自分の失敗がチームの失点に直結する唯一のポジション。だからこそ、常に失敗への恐怖がつきまといます。その恐怖から逃げ、挑戦を避けることは簡単です。しかし、挑戦しなければ成長もなければ、勝利という結果もありません。幾度となく失点を経験し、その度に立ち上がり、次のプレーに挑む。この繰り返しを通じて、失敗を恐れずに挑戦し続けるメンタリティを叩き込まれました。」

仲間がいたから乗り越えられた。競技人生最大の試練
― 最も苦しかった経験は何ですか?
「大学4年生の時、実力以外の要因で安定して試合に出場できなかったことです。教育実習や本格化する就職活動など、ピッチの外の事情でプレー機会が限られてしまう。最終学年としてチームに貢献したい気持ちとは裏腹に、もどかしい日々が続きました。正直、精神的にかなりしんどかったです。」
― その苦境をどう乗り越えたのですか?
「『仲間の存在』、これに尽きます。当時、私と同じように様々な事情で苦しんでいた同期がたくさんいました。普通ならモチベーションが落ちてもおかしくない状況です。でも、彼らは誰一人腐ることなく、目の前の練習に高い意識で取り組んでいた。その姿に、『俺もここで下を向いてはいけない』と何度も奮い立たせられました。仲間と共に汗を流したからこそ、最後まで高い熱量を保つことができたのだと思います。」
「集中できる環境」を求めた、合理的な就職活動
大学3年生の3月、周囲の動き出しと共に彼の就職活動はスタートした。当初は業界研究や面接対策に時間を費やしたが、やがて彼は独自の明確な基準を持つようになる。
― 会社選びの基準は、ユニークな視点ですね。
「『通勤時間』です。大学時代、片道1時間30分かけて通学していました。この長い移動時間が、本当に集中したいことに使える時間を削っていると感じていました。だからこそ、社会人になったら仕事に100%集中できる環境が欲しかった。そのための最短の答えが、自宅からの通勤時間でした。」
― 自己PRでは、体育会の経験をどう伝えましたか?
「『揺るがない向上心』をアピールしました。私は常にレベルの高い環境に身を置いてきたため、試合に出られない時期も長かったです。そんな時でも『なぜ自分はサッカーをしているのか』という原点に立ち返り、『ただ、サッカーが上手くなりたい』という本質的な向上心を決して忘れませんでした。どんな逆境でもモチベーションの根源を見失わず、愚直に努力し続けられる点を、私の強みとして伝えました。」
彼にとっての「逃げない」とは、苦しい練習から逃げないことだけではない。仲間から、自分自身から、そして「上手くなりたい」という純粋な想いから目をそらさず、向き合い続けることなのだ。
フィールドは社会へ。コミュニケーション能力という新たな武器
― 体育会の経験が、今の仕事にどう活きていますか?
「『コミュニケーション能力』、特に『話す力』ですね。営業職なので日々痛感しますが、これはどんな仕事でも求められる普遍的なスキルだと思います。体育会時代、試合中のコーチングはもちろん、練習後やミーティングなど、常に言葉で意思を伝え合う場がありました。当時は当たり前だったあの時間が、今の自分の土台を作ってくれたのだと実感しています。」

新たなゴールへ。「1000万プレーヤー」という野心
― 将来、どのようなビジネスパーソンになりたいですか?
「明確な目標があります。『1000万プレーヤー』になることです。私には、目標に対して愚直に努力し、結果を追い求められる強みがあります。サッカーでも常に『勝つ』という明確なゴールに向かって練習してきました。この強みは、競争の激しい不動産業界でこそ最大限に活かせると信じています。結果を追い求め、結果を出し続けることで、この目標を必ず達成してみせます。」
― 最後に、就活中の体育会学生へエールをお願いします。
「仕事におけるモチベーションの源泉を知るために、徹底的に自己分析をしてください。『何をしたいか』『何が得意か』そして『何が嫌なのか』。こうした要素は、案外、普段の何気ない日常の中に隠されています。常に『自分はどう感じるか』を問い続けてみてください。そうすれば、進むべき道が自ずと見えてきます。未来は誰かが与えてくれるものではありません。自分の手で、明るい未来を掴み取りましょう!」

