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小林 匠太朗
スポーツからビジネスへ|野球 × SNSマーケティング

元野球選手 小林 匠太朗

プログラミングスクール SNSマーケター

マウンドから学んだ論理的思考。元球児がSNSマーケティングで切り拓く、「本質」を捉える仕事術

15年間、白球を追い続けた野球人生。小林匠太朗さんは、その経験から得た最大の武器は「根性」ではなく「ロジカルシンキング」だったと語ります。 大学卒業後、プログラミングスクールを運営する企業に入社し、現在はX(旧Twitter)やLINEを活用したSNSマーケティング戦略を担当。 一見、体育会のイメージとは結びつかない論理的思考が、どのように現在の仕事に活かされているのか、お話を伺いました。

15年間の野球で培ったロジカルシンキングが、SNSマーケティングの本質を追い求める姿勢に直結しています。「なぜ?」を突き詰める冷静な分析力と、炎天下の練習を乗り越えた熱い魂。その二つを武器に、人に寄り添うというゴールを目指しています。

勝利への方程式。無意識に磨かれた「ロジカルシンキング」

「15年間の野球人生、練習もハードでした。大学時代は週6日、1日4時間の練習が基本。月曜のオフ以外は、毎日野球漬けでした。特に全体練習後の自主練やトレーニングの時間は、自分を追い込む大切な時間でした。」

その厳しい環境で最も得られたものは何か。小林さんは迷わず答えます。「『ロジカルシンキング(論理的思考力)』です。意外に思われるかもしれませんが、社会人になって初めて、自分にはこの力が備わっていると気づきました。学生時代は無意識だったんです。例えば、『試合に勝つ』『打者を抑える』という目標を立て、そのために『どんな球種が必要か』『どういう配球を組み立てるか』『そのためにどんなトレーニングをすべきか』と、常にゴールから逆算して、筋道を立てて考えていました。」

地獄の「走り」と、支えになった仲間の存在

競技人生で一番しんどかったことを聞くと、小林さんは即答します。「間違いなく、大学時代の『走り』です。特に、炎天下のグラウンドで行うポール間走は過酷でした。扇形の外野のラインに沿って約170mを30秒以内で10本。想像を絶するキツさでしたね。一人でやっていたら、間違いなく心が折れて妥協していたと思います。」

何がその心を支えたのか。「仲間の存在です。『あいつにだけは負けたくない』というライバル心と、『この苦しさを、全員で乗り越えたい』という団結力。互いに声を掛け合い、励まし合いながら走ったからこそ、最後までやり遂げることができました。あの経験を通じて、個人の限界を超えるチームの力の偉大さを学びました。」

SNSマーケティング戦略を練る小林匠太朗

「粘り強さ」で乗り越えた、中だるみからの再起

大学3年生の6月に就職活動をスタートした小林さん。しかし、一直線に進んだわけではありませんでした。「途中で中だるみしてしまった時期がありました。しかし、このままではいけないと12月に気持ちを入れ替え、そこから本格的に再開しました。野球の練習で培った『粘り強さ』が、ここで活きたのかもしれません。練習が辛くても、逃げ出せば試合には出られず、何よりチームに迷惑がかかる。その一心で乗り越えてきました。」

会社選びでは「勤務地」を重視したと言います。「先輩方が全国転勤で各地に配属されるのを見て、自分は腰を据えて働きたいと考えるようになりました。出身地である大阪や関西エリアに絞ることで、自分のキャリアプランをより明確に描くことができたと思います。」

本質を追い求め、数字で結果を出す現在

野球の経験は、現在のSNSマーケティングの仕事にどう活きているのでしょうか。「『本質を追い求める姿勢』が、そのまま活きています。野球では『なぜ負けたのか』『どうすれば勝てたのか』と常に敗因や勝因を分析していました。今は、その対象がSNSの数値に変わっただけです。『どうすれば視聴数やエンゲージメントが上がるのか』『ターゲット層に情報を届けるにはどうすべきか』と、目的から逸れずに本質を問い続ける。この思考法でPDCAを回すことで、実際に数値を向上させることができています。」

SNS戦略を分析する小林匠太朗

未来のビジョンと、後輩へのメッセージ

今後、どのようなビジネスパーソンになりたいかを聞くと、小林さんは明確に答えます。「『関わる人に寄り添えるビジネスパーソン』になりたいです。野球を通じて、監督、コーチ、チームメイト、そして両親と、本当に多くの人に支えられてきました。その感謝を、今度は私が誰かを支えることで返していきたい。仕事は、そのための最も大きな手段の一つだと考えています。」

最後に、就活と部活に励む体育会の学生へのメッセージをお願いしました。「二つあります。一つは、『テンプレ通りにやらないこと』。就活には『こう話すべき』という型がありますが、それに囚われると没個性になり、誰の記憶にも残りません。自分自身の言葉で、自分の経験を語ることこそが、何よりの差別化になります。」

「そしてもう一つ。今は、全力で部活動に打ち込んでください。就活との両立は大変で、時に逃げ出したくなるかもしれません。でも、何かにすべてを懸けて熱中できる時間は、人生でそう何度もあるものではありません。その時間は、必ず未来のあなたを強くしてくれます。今この瞬間を、大切に駆け抜けてください!」