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柏田 優
スポーツからビジネスへ|格闘技 × 人材紹介

元格闘家 柏田 優

人材紹介会社 コンサルタント

孤独なリングで知った「感謝」の心。元格闘家が「雑草魂」で挑む、人にスポットライトを当てる仕事

空手、柔道、そしてボクシング。物心ついた時から、彼の隣には常に格闘技があった。孤独なリングで心身を削り、勝利と敗北を繰り返す日々。 しかし、柏田優さんがその厳しい闘いの中で得た最も大切なものは、意外にも「周りへの感謝」だったという。 現在は人材紹介のプロとして、そして地方創生への熱意を胸に、彼は新たなリングに立つ。 「恩返し」を誓ったその拳は今、誰かの未来を照らすためにある。何度打ちのめされても立ち上がる、その雑草魂の源泉に迫る。

父の影響で物心ついた時には道着を着ていました。15年間の格闘技人生で最も得られたのは「周りへの感謝を忘れない気持ち」です。格闘技は個人競技なので孤独な闘いだと思われがちですが、実際には想像以上に多くの人のサポートがあって初めて成り立つものだと痛感しました。

孤独な闘いの場で芽生えた、「周りへの感謝」

「父の影響で、物心ついた時には道着を着ていました。空手に始まり、中学では柔道で主将を務めながらボクシングも始め、高校からはボクシング一本に絞りました。大学では教職課程も履修しながら、週4日、大会前は毎日の練習に打ち込む日々でした。」

個人競技である格闘技から最も得られたものは何か。柏田さんは迷わず答える。「『周りへの感謝を忘れない気持ち』です。格闘技は個人競技なので、孤独な闘いだと思われがちです。しかし、実際には想像以上に多くの人のサポートがあって初めて成り立つものだと、競技生活を通じて痛感しました。自分のことのように熱狂し、声を枯らして応援してくれるファンの存在。彼らの存在がスポーツの価値を高め、私の大切な価値観を形作ってくれました。『この人たちに恩返しがしたい』。その想いが、私の原動力です。」

格闘技の練習に励む柏田優

「時間管理」で乗り越えた、文武両道の壁

競技人生で最も苦労したことを聞くと、柏田さんは即答する。「勉強とスポーツの両立です。中学生までは完全にスポーツ一筋で、勉強は二の次でした。しかし、高校で出会った塾の先生に感化され、本気で文武両道を目指すことを決意したんです。ただ、現実は甘くありませんでした。どうしてもどちらかに偏ってしまったり、全てが中途半端になったり。そこで私が徹底したのが『時間管理』でした。」

彼は「毎日少しでもいいから、決めたことを継続する」というルールを自らに課した。例えば、大学生時代は「授業の空きコマは、15分でも絶対に勉強する」「練習が終わって帰宅したら、自分の好きなことをする時間と決める」といった具合だ。このルーティンを習慣化することで、生活に明確なメリハリが生まれ、限られた時間の中でパフォーマンスを最大化できるようになった。

文武両道を実践する柏田優

「恩返し」を誓った就職活動と、折れない「雑草魂」

大学3年の冬、彼はついに自分のやりたいことを見つけ、本格的な就職活動を開始する。

「会社選びの軸は『企業の思いやミッションが、自分の価値観と一致しているか』でした。私の根底にあるのは、『関わる人に幸せになってもらいたい』という想い。これは、競技人生を通じて支えてくれた人々への恩返しをしたいという気持ちから来ています。だからこそ、自社の利益だけでなく、サービスを利用するお客様の幸せを本気で願っている企業で働きたいと強く思いました。」

自己PRでは「雑草魂」を前面に押し出した。「格闘技の世界では、積み上げたもの全てを踏みにじられるような、残酷な敗北を何度も経験します。勉強の壁とはまた違う、心が折れそうになる瞬間です。それでも私は『絶対に勝つ』という強い気持ちを失わず、何度も立ち上がってきました。その精神的な強さ、諦めの悪さを私の核として伝えました。」

人材紹介業務に携わる柏田優

リングを降りた今も、心は共に。そして新たな挑戦へ

競技引退には、もちろん葛藤があった。「もったいない」という周囲の声、自分の中に残る未練。しかし、彼は新たな道を選んだ。

「もちろんボクシングは今でも大好きです。ただ、プロとして最前線で戦うことだけが関わり方ではない、と気づいたんです。引退後も趣味としてジムに通ったり、試合を観戦したり。今は、自分なりの形でボクシングへの愛情を育んでいます。だから、後悔はありません。」

そのエネルギーは今、新たな目標へと注がれている。「一人でも多くの人に、スポットライトを当てられる人間になりたいです。自分がどれだけ多くの人に支えられ、光を当ててもらっていたかに、後になって気づきました。だから今度は、私がその光を誰かに届ける番です。目の前の求職者一人ひとりに真摯に向き合い、その方が最も輝ける場所を提示すること。それが、今の私ができる最大の恩返しであり、目標への第一歩です。」

クライアントとの面談中の柏田優
「スポーツを通じて得られる学びは、皆さんが思っている以上に価値があります。その経験を、社会という新たなフィールドでどう活かすか。それを考え抜けば、必ず明るい未来を自らの手で切り拓くことができます。自信を持って、挑戦し続けてください!」